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 偽装脱北者による濃縮ウラン持ち込みを阻止すべし

 

   今後、対北朝鮮経済制裁や戦争勃発で北朝鮮から日本に大量の脱出者 ( 脱北者 ) が押し寄せてくる可能性がある。問題は、その大量の脱北者に武装している者 ( 武装脱北者 ) や高濃縮ウラン ( ウラン235 ) の日本への不正持ち込みをしようとする偽装脱北者が混じっている可能性がある事である。

   金歯・銀歯に高濃縮ウラン ( ウラン235比率を特に高めたウラン ) を数グラム隠して持ち込める。これは人道的手段による検査は不可能である。人工関節なら数十グラム隠して持ち込める。カプセルに小型の高濃縮ウラン塊を入れれば1個10g程度持ち込める。理論上は純粋なウラン235の場合の最小臨界量は核爆発を起こしうる金属状態で22.8kgと推定されている (注1)。ただし、実際には電力事情が悪く技術力の低い現在の北朝鮮の場合には第二次世界大戦末期の広島原爆の濃縮ウランより少し濃縮度が高いだけの可能性が高いので、現在の北朝鮮が調達しうる高濃縮ウランで日本国内の協力者の町工場でも核爆弾製造可能な実質的必要量は広島原爆で使用された濃縮ウランの質量と同程度の60kg程度が必要かもしれない。それでも、ウランは比重が大きいので60kgでも体積は小さめのスイカ程度の大きさにすぎない。尚、経済制裁が解除されて北朝鮮の電力事情や技術力が向上すれば、ベリリウム製の中性子反射材を使用すれば20kgでも原爆製造可能な高純度の濃縮ウランを精製する可能性も排除できなくなる。ベリリウム製の中性子反射材で純粋なウラン235を覆う場合には理論上は臨界量を14kgにまで減らせるからだ (注2)

   北朝鮮の偽装脱北者がカプセルに小型の高濃縮ウラン塊 (10g程度) を入れて飲み込んで持ち込む場合に備えて日本海に配備された海上保安庁の巡視船には医療用の超音波診断装置を積み込み、その操作を緊急に習得すべきだ。しかし、超音波診断装置でも粉末状の高濃縮ウランや金歯・銀歯・人工関節に隠された高濃縮ウランは検知不能または検知困難だろう。

   さらに、問題なのは大量の脱出者 ( 脱北者 ) が多数の小型船で同時に押し寄せ、日本海海上での臨検を逃れた小型船に高濃縮ウランだけでなく中性子反射材やタンパー等も原爆製造キットとして持ち込まれる事だ。それどころか日本海の巡視船配備を手薄なまま放置していれば、核爆弾そのものを日本国内に持ち込まれる危険すら排除できない (注3) 。

   朝鮮有事での北朝鮮からの武装難民に対して防衛出動や射殺も検討すべきとする昨日の麻生副総理の発言に対して左派系識者や左派系団体から批判が出ている (注4) が、臨検をすり抜け日本領海に侵入した北朝鮮船は日本への接岸前に撃沈せねば高濃縮ウランや核爆弾を持ち込まれてしまう危険がある。接岸どころか海底が水深100m以浅の場所まで近づけばGPSで正確な位置を確認して海底に投下し後日に協力者に回収させる手法も考えうるので、臨検をすり抜けた北朝鮮船は領海12海里侵入直後に撃沈すべきである。過去の拉致事件において北朝鮮の工作員が日本に不正上陸していた事等を考えると強行対応せざるをえない。ちなみに、北朝鮮漁船の場合は領海のはるか沖合いの日本の排他的経済水域侵入直後に警告できるし、漁船以外の北朝鮮船でも沖合い24海里の接続水域侵入直後に警告できるので、迅速に厳重に撃沈の警告をすべきである。

   また、難民の可能性のある脱北者でも高濃縮ウランを隠し持っている可能性があるので、難民の可能性のある脱北者でも本土に上陸させず離島 (できるだけ無人島) に収容施設を作って収容すべきである。収容施設建設が間に合わねば大型民間船をチャーターまたは購入すべきである。旧・青函連絡船の八甲田丸・摩周丸の利用やクーンエリザベス二世号やクイーンメリー号の購入も検討すべきであろう。あらかじめ手配をしておかないと後手に回ると大変な事態になるだろう。

   尚、尖閣諸島は、そもそも中国領であるので ( 別項目・[ 尖閣諸島(冊封使航路列島北部)領有問題・目次 ]参照 ) 、尖閣諸島近海にいる巡視船は早急に日本海または長崎県沖の東シナ海北部に配置換えすべきである。


重要な補足

 

   高濃縮ウランで原爆を製造するには臨界量以上の高濃縮ウランが必要なので、10kg未満の高濃縮ウランではウラン原爆は製造できない。しかし、高濃縮ウランを1kgでも日本国内に持ち込まれればアメリカは日本からの輸入を全面停止にするだろう。これは風評被害による過剰反応というより、摘発できた高濃縮ウランが一部に過ぎない可能性が高いので、国家の存亡にかかわる極めて危険性の高い事柄だからだ (別記事・[ たとえ臨界量未満の少量でも高濃縮ウランを国内に持ち込まれれば日本は破滅する ]参照)。


目次

2018年6月20日 (2017年9月24日・当初版は こちら 。)

御意見・御批判は対応ブログ記事・[ 偽装脱北者による濃縮ウラン持ち込みを阻止すべし   浅見真規の雑記ブログ ] でコメントしてください。

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp


(注1) 高度情報科学技術研究機構による下記urlの『原子力百科事典 ATOMICA』の記事「最小臨界量」参照。

http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=2421

 

(注2) 岡本良治 元・九州工業大学教授作成の下記PDF参照。

https://www.mns.kyutech.ac.jp/~okamoto/education/nuclearpower/fission030213.pdf

 

(注3) 下記urlの「2ちゃんねる」掲示板コメント参照。

https://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1506213065/130n

 

 

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(注4) 下記urlの産経ニュース記事参照。

http://www.sankei.com/politics/news/170924/plt1709240017-n1.html

 

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