(注意)これは、閲覧用ではありません。これは、過去記事保存資料用です。最新版を御覧ください


「化血研」製新型インフルエンザワクチンの接種後死亡事例の多い理由

 

  2009年11月13日から12月3日までの間に新型ワクチン接種後に副作用が原因で亡くなられた可能性がある方のリストが厚生労働省から発表されています。

(厚生労働省HP2009年12月4日付け記事「新型インフルエンザワクチンの接種後副反応報告及び推定接種者数について」参照)

http://www-bm.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1204-01.pdf

 上記の厚生労働省の発表資料によれば、2009年11月13日から12月3日までの間に新型ワクチン接種後に副作用が原因で亡くなられた可能性がある方は53名ですが、そのうち、第5例目の方は亡くなられた12日前に新型インフルエンザワクチン接種され2日前に季節性ワクチン接種されてるので新型インフルエンザワクチンが原因でない可能性が高いので除外しますと、52名中34名までが「化血研」(注1)製の新型インフルエンザワクチン接種後にお亡くなりになってます。逆に「北里研」の新型インフルエンザワクチン接種で亡くなられた方は52名のリストにはありません。(ただし、第5例目の事例の方は「北里研」製の季節性インフルエンザワクチン接種の二日後にお亡くなりになられています。)

 しかし、化血研製新型インフルエンザワクチン接種後の死亡事例が他のワクチンメーカーのワクチンより圧倒的に多いのは化血研の新型インフルエンザワクチン製造出荷量が他のワクチンメーカーの新型インフルエンザワクチンの製造出荷量より圧倒的に多かったからだとわかりました(注2)

 ただし、化血研製新型インフルエンザワクチンのロット「SL02A」については成人換算で約45万回分(注3)で12月8日報告分まで12名の死亡事例報告があり、他社のワクチンのロット別本数(注4)が不明な事や現時点(2009年12月10日時点)では最終的な死者数がわからない事等によるデータ不足と確率的バラツキのため断定できないものの健康人が多い医療関係者と妊婦を除外した接種の平均の倍以上の死亡率の疑いがあるようにも思えます。


注意: 死亡比率で考えると「化血研」製新型インフルエンザワクチンは他のワクチンメーカーと同程度であって、他のワクチンメーカーと比べて問題がない事が判明しましたので、それに伴い、この項目のタイトルを[ 新型インフルエンザワクチン接種後死亡事例の多い 九州の「化血研」製ワクチン ] から [ 「化血研」製新型インフルエンザワクチンの接種後死亡事例の多い理由 ]に変更しました。


(注1)「化血研」の正式名称は「財団法人化学及血清療法研究所」で、所在地は「熊本市大窪一丁目6番1号」です。

(注2) 厚生労働省HPの以下の記事参照。

2009年10月15日付け記事「新型インフルエンザA(H1N1)ワクチンの初出荷等のお知らせについて」

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/10/dl/info1015-01.pdf

2009年10月16日付け記事「新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの第2回出荷等のお知らせについて」

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/10/dl/info1016-02.pdf

2009年10月27日新型インフルエンザA(H1N1)ワクチンの第3回出荷等のお知らせについて

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/10/dl/info1027-01.pdf

(注3) 化血研の担当者の回答によれば、12月4日までに出荷した化血研の新型インフルエンザワクチンのロットは全て1ロットが2万5千本で成人二回接種で22万5000人分との事だった。そこで私は成人一回接種として45万回分と算定した。

(注4) 化血研以外のワクチンメーカーに問合せたところ、ロットの本数はロット毎に数量が異なるそうである。しかし、ロット別本数を公表したがらないワクチンメーカーがあり、新型インフルエンザワクチンを買い上げた政府・厚生労働省もロット別本数の公表を拒んでおり死亡率の正確な算定が困難である。本来ならばマスコミが厚生労働省の記者会見で質問して報道すべき事項である。


2009年12月10日 (2009年12月4日版はこちら

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浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp