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5万分の1地形図『吐ロ葛喇及尖閣群島』(昭和8年発行)は尖閣諸島が台湾の附属島嶼である事を示す
5万分の1地形図『吐ロ葛喇及尖閣群島』(昭和8年発行)は尖閣諸島の「久馬島 (黄尾嶼) 」・「大正島 (赤尾嶼) 」が石垣町に属す事は示されているものの、久馬島 (黄尾嶼) の名称として表示されているのは、当時の正式名称であった日本名の「久馬島」ではなく、「黄尾嶼」という中国名が使われており、右下の「一般図」には沖縄県と鹿児島県との境界線が引かれているにも関わらず、沖縄県と台湾との間の行政区画の境界線が存在しません。尚、大正島の名称も中国名の「赤尾嶼」が日本の正式名の「大正島」より優先的に表示されています。
自然地理学的にも歴史的経緯を踏まえた人文地理学的にも、これは5万分の1地形図『吐ロ葛喇及尖閣群島』(昭和8年発行)を作成した陸地測量部が下関条約で割譲された台湾の附属島嶼との認識に基づいて作成した事を示す証拠と考えられます。
2016年10月18日
参考サイト:
国土地理院 WEB サイト
http://mapps.gsi.go.jp/history.html#ll=25.6686111,123.4991667&z=10&target=t50000&figureNameId=164-※