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 日本政府が統治能力に欠ける孫文を使って清朝滅亡させた疑い

 

   20世紀初頭、日本政府が機密費を使って中国の清朝打倒活動をする孫文を日本に呼び寄せ清朝打倒を支援した疑いがある。ただし、表向きは民間日本人が孫文を支援した事になっていて日中関係の美談となっている。

   しかし、孫文は日本滞在中は漢民族によって満州族の清からの独立を目指しており、清朝打倒前の日本滞在当時の孫文は漢族第一主義で、万里の長城以北は中国でなく日本が植民地にしても中国としては構わないという趣旨のもので満州・蒙古(モンゴル)の植民地化を目指す日本にとっては都合が良く、しかも、中国は万里の長城以北の満州族・蒙古(モンゴル)族以外にも万里の長城以南にも多種多様な少数民族が混在しており、漢族による独立という漢族第一主義では仮に万里の長城以南のみに中国の国土を限定しても大混乱が起きるのは必定だった。清朝打倒後に中国に戻った孫文は漢族による独立という漢族第一主義では万里の長城以北の満州・蒙古(モンゴル)を失い万里の長城以南の少数民族とも紛争状態になりかねないので「中華民族」という概念を使って新生中国である中華民国の基本理念の「三民主義」の「民族主義」とした。しかし、「中華民族」という単一の民族は存在せず、それを以って新生中国である中華民国の基本理念の「三民主義」の「民族主義」とした事から少数民族の不平不満の芽を中華民国政府成立直後から内包する事になり、日本の満州進出やチベット独立運動のキッカケを作り出す原因になった。

   そもそも、清王朝樹立当時は銃の射程が短く先込め単発だったので満州族の騎馬軍団は漢族の歩兵軍団より軍事的に優位があったものの、満州族は人口が少なく、清王朝樹立は漢族王朝の明王朝が漢族による内乱で滅亡した事をキッカケにしており、同じ騎馬系民族のモンゴル族の有力者を清王朝の貴族として取り込み、清王朝樹立時から明王朝を伝統を承継して少数民族の満州族が苦労して中国を支配していたのである。そして、清王朝末期には清朝の皇帝・皇族・貴族すら満州語も満足に話せなかったとも言われており、満州族自体が漢族化し、清王朝末期には軍隊の装備の近代化によって満州族の騎馬軍団の軍事的優位性がなくなり清王朝の軍事の実権は漢族の軍閥が握るようになっていた。そういう訳で、孫文が日本滞在中に掲げた漢族による独立運動そのものの必要性がなかったのである。更に、1908年に悪政を行なっていた独裁者の西太后が死亡した後は清王朝を存続させて立憲君主制にした方が混乱防止に有益だったはずなのである。そのため、孫文に対する日本の支援は表向きは民間日本人の善意の支援だったと伝わるが、万里の長城以北の満州・蒙古(モンゴル)の植民地化や中国の弱体化を目指した日本政府が裏で機密費を使って支援した疑いがあるのである。

   国際法上の中国領である満州やモンゴルを放棄して漢族による独立を目指し、それを「民族主義」として基本理念にすれば、領土を失い万里の長城以南でも少数民族との対立が生じて大混乱するのは明白で、軍の幹部が従わず、清朝打倒直後に大混乱が生じたのは日本の支援を受けた孫文の方針の欠陥に大きな原因がある。

   しかも、孫文は既婚者だったにもかかわらず、日本滞在中に経済的支援を受け、日本人女性の浅田春を妾にし、更に、日本人女性の大月薫を妻にしたと伝えられている。もし仮に、大月薫と正式に結婚し入籍していたならば、重婚罪であり、日本政府は重婚を黙認して孫文を支援した事になる。そして、孫文は明治天皇の生母の実家の中山(なかやま)侯爵家の屋敷に感銘を受け「中山」と号した。日本にゴマをすった疑いがある。

   清王朝滅亡時に中華民国政府への事務引継ぎが不十分だった事による第二次世界大戦後の中国政府の失念・錯誤が尖閣諸島問題の原因の一つであり、清王朝打倒を日本が支援した事から日本にも原因があるのである。それゆえ、第二次世界大戦後の中国政府の尖閣諸島 (冊封使列島北部) に関する責任を中国政府のみに紀する事はできないのである。


付記

   もし仮にな人工知能コンピュータが公正中立に、中国の民主活動家の元祖とも言うべき孫文を評価するとすれば、「腐敗して無能」という評価を下すと私は予想する。中国の民主活動家は孫文を反面教師とすべきである。


目次

2018年3月27日

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浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp


参考資料

wikipedia「孫文」(2018年3月19日・直近版)

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%AD%AB%E6%96%87&oldid=67777988

配偶者  

>盧慕貞(1885–1915)

>大月薫(1903-1906)

>宋慶齢(1915–1925)

 

龍のごとく―宮崎滔天伝』・上村 希美雄 著・葦書房

 

評伝 宮崎滔天』・渡辺 京二 著・大和書房