アキヒト氏(天皇)はミトコンドリアDNA分析に協力すべき

 

 

天皇は日本の先住民とは考えにくい。古事記や日本書紀によれば天皇の祖先は天から降臨した事になっている。これは非科学的であるが第二次世界大戦中には小学校でそのように教えられ侵略戦争正当化の根拠にされた。しかし、旧来の考古学では天皇陵の発掘が制限されてきた事から科学的解明はされていなかった。

現在の分子生物学の技術をもってすれば、ミトコンドリアDNA分析によりアキヒト氏(天皇)の母系の民族的出自は判明する可能性が高く、天皇家が藤原氏や皇族との婚姻を繰り返してきた事から現・天皇のアキヒト氏までは母系の民族的出自がわかれば天皇の祖先の民族的出自もわかる可能性が高い。しかし、現・天皇のアキヒト氏は遺伝子分析が考古学的に非常に重要な意味を持つにもかかわらず、なされていない。現・天皇のアキヒト氏は民間人の美智子氏と結婚されているため、現・皇太子のナルヒト氏のミトコンドリアDNA分析では天皇の祖先の民族的出自の意味をなさない。これでは、せっかくの科学的解明のチャンスが消える危険がある。天皇やその天皇制支持者の多くは天皇の民族的出自を不明にしておきたいのだろう。なぜなら、天皇の民族的出自が判明すれば天孫降臨神話が直接的に完全否定されてしまうからである。実際、私が天皇の祖先がヒマラヤ山脈付近から来たとの仮説を述べたところ、ネット・ウヨクから妄想だとの批判が相次いだ。しかし、彼らは私の説を妄想だと決め付けながら天皇の民族的出自について具体的な事は述べず、天皇の民族的出自はどうでも良いと言うのみだった。これは非常に危険な事である。

 

 

2005年10月3日

 

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp

掲示板 「揚子江の茶ウサギ」

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