(注意)できるだけ正しく有用な記載を目指して書いていますが不正確な点があるかも知れません。実行に当たっては自己責任で御願いします。また、時々、改良する場合があると思いますので、二回目以降の閲覧時にはリロードして最新版を御覧ください。
2009年5月前半において、新型インフルエンザの空気感染(飛沫核感染)が稀であったとの私の個人的分析の根拠
注意:[ 2009年5月前半の状況についての分析である事に留意願います。 ]
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2009年5月23日時点で、新型インフルエンザ感染者の多いメキシコやアメリカでも公表された確定感染者数は各々一万人未満です。実際の感染者は公表された確定感染者数より多いので、仮に実際の感染者がメキシコで10万人、アメリカで20万人としても、メキシコやアメリカの人口の千分の一未満です。神戸市や大阪府北部地域では公表された確定感染者は人口の一万分の一未満にすぎません。実際の感染者がその10倍いるとしても、神戸市や大阪府北部地域でも人口の千分の一未満です。(注)
メキシコシティーやマンハッタン(ニューヨーク)やシカゴや大阪には地下鉄網があります。神戸にも小規模ながら地下鉄や地下路線があります。また、地上路線でも大阪のラッシュ時には電車は身動きの取れないほどの満員になります。仮に、空気感染(飛沫核感染)が起こり易ければメキシコやアメリカや神戸や大阪の感染者数は一桁以上多いはずです。
また、国際線の航空機の場合、長時間閉鎖空間に同乗し機内食の食事中にはマスクをはずさざるを得ないのに同じ区画でも発症者から座席が離れていれば感染しにくい事も空気感染が稀である理由です。
ただし、現時点でも、免疫力の低下した人や呼吸器系の疾患の有る人や喉をからせた人の場合には比較的少量のウィルスでも感染しやすいので空気感染の危険があります。さらに、現時点でも、満員電車や満員バスや感染防止対策のされていない病院ではウィルス密度が高くなりやすいので空気感染の危険があります。また、発症者の看病においても空気感染の危険はあります。そして、今後、発症感染者数が大幅に増加すれば、放出されるウィルス数が大幅に増大して空気感染が起こりやすくなる危険があります。また、今年の年末以降、冬季に空気が乾燥したり喉を痛めたりすれば空気感染しやすくなりますし、たとえ夏季であっても冷房・除湿によって空気が乾燥すれば空気感染しやすくなります。さらに、新型インフルエンザ自体が空気感染しやすい形質を獲得する危険もあります。
2009年5月25日
(注) 英国の感染者数については、2009年5月23日の公式発表による確定感染者数122人(内、ロンドン66人)ですが、2009年5月24日のThe Independent の記事に、実際の感染者はその300倍以上であるとの指摘が専門家によってされており、英国の感染状況が把握困難のため無視しました。しかし、仮に、その指摘のとおりであっても、英国で最も人口当たり感染者の発生の多いロンドンにおいても2009年5月前半では感染者数は人口の千分の一未満と考えられます。
The Independent の2009年5月24日記事↓参照
UK swine flu toll is really 30,000, says leading scientist