[過去記事保存版]:妊婦への新型インフルエンザワクチン接種は逆効果の疑い
(ただし、速報値による暫定的分析です。)
妊婦への新型インフルエンザワクチン接種は医療関係者に次ぐ優先順位で11月初めから接種されてます。そのため、接種後2週間でプラスの効果が出るとすれば12月以降は妊婦の新型インフルエザによる入院は全体の新型インフルエザによる入院者と比べて比率が減るはずですが、厚生労働省の速報データによれば逆に比率が上昇しており、妊婦への新型インフルエンザワクチン接種は逆効果(マイナスの効果)の疑いがあります。
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速報値のため、厚生労働省は次週に補正したデータを発表してるので精度をあげるため次週の数値から逆算して計算します。
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12月29日まで次週の速報値(注1)から逆算
全体で累積で、14714人入院
妊婦は、54人入院
12月1日まで次週の速報値(注2)から逆算
全体で累積で、11268人入院
妊婦は、38人入院
12月2日から12月29日までの期間データは、
妊婦は、54-38=16
全体は、14714-11268=3446
比率は、16/3446=0.0046
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新型インフルエンザワクチン接種の効果の出ない11月10日まで次週の速報値(注3)から逆算
全体で累積で、6984人入院
妊婦は、23人入院
比率は、23/6984=0.0033
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結局、妊婦の新型インフルエンザによる入院患者の全体の入院患者に対する比率は、新型インフルエンザ発生以来ワクチン接種の効果の出ない11月9日までの比率が0.0033なのに、12月2日から12月29日までの期間の比率が0.0046に上昇しており、妊婦への新型インフルエンザワクチン接種は逆効果(マイナスの効果)の疑いがあります。
(注1)厚生労働省2010年1月6日付け「新型インフルエンザ患者国内発生について」PDF後半参照
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2010/01/dl/infuh0106-01.pdf
年末年始のため二週間分合併資料で、後半部分の平成21年1月6日時点データから逆算
全体は、14930-216=14714
妊婦は、55-1=54
(注2)厚生労働省2009年12月9日付け「新型インフルエンザ患者国内発生について」PDF参照
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/12/dl/infuh1209-01.pdf
全体は、11924-656=11268
妊婦は、40-2=38
(注3)厚生労働省2009年11月18日付け「新型インフルエンザ患者国内発生について」PDF参照
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/11/dl/infuh1118-02.pdf
全体は、7708-724=6984
妊婦は、26-3=23
2010年1月8日