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地学雑誌vol.117No.3表紙写真解説の虚偽
地学雑誌vol.117No.3表紙写真(林愛明・静岡大学教授撮影)の解説
http://www.geog.or.jp/journal/F02j.htm
>北川県の県庁所在地の南東約1キロ地点で観察された地震断層.
>左(北西)側の木が生えた面と,右(南東)側の人物が立っている道路面は地震前には同じ高さであった.
>地震断層の食い違いによって左側と右側の地面には2.5メートルの落差が生じている.
>断層はこの道路とほぼ平行で,北東―南西方向に伸びて都市を横切っている.
まず、撮影地点が虚偽である。北川県庁所在地の町の市街地域が小さいので論理矛盾である。
実際、中国雲南省紅河州地震局HP・中国地震局地質所(何宏林・研究員ら)作成の報告記事によれば、当該地点の位置は、北緯31度48.922分・東経104度26.855分であり、北川県庁所在地の町の市街地域中心吊橋付近の川端のビル損壊地点[これは林愛明他による地学雑誌vol.117No.3,p.5995,Fig.3aの写真のビルと同じ]の位置が北緯31度49.729分・東経104度27.410分で、北川県県庁所在地の町の中心の南南西である。
また、方位も虚偽である。写真(道路)の方向は真北より少し西に向いているのである。中国雲南省紅河州地震局HP・中国地震局地質所(何宏林・研究員ら)作成の報告記事の当該道路写真の遠景の山の比較から写真の中心(道路の方向も写真の中心に向いている)は私が「遠山C」と名づけた山と「遠山D]と名づけた山の間である。
これは、北川県県庁所在地の町の南方の高台から見た網易新聞記事の写真と
Google Maps (中国用)の地形図と比較すればわかるだろう。
さらに、道路の舗装面が斜めになっているのは、中国の道路復旧の応急的措置で道路の片側を整理して片側だけでも通行可能にし、瓦礫を反対の片側に寄せる応急工事による可能性がある。実際、道路の片側に道路の舗装面が斜めに寄せられている例もある。
天涯在線網絡有限公司・「天涯雑談」HP・九幽的鬼影 氏 作成記事の↓の写真参照。