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「はやぶさ」プロジェクトを無批判に賞賛した日本地球惑星科学連合に対する抗議
小惑星探査機「はやぶさ」の「はやぶさ」プロジェクトには惑星科学探査としての根本的問題点があり、また、探査機「はやぶさ」の小惑星「イトカワ」への着陸も検証する以前から、学会の日本地球惑星科学連合は代表・浜野洋三が二度にわたって賞賛の声明を出しホームページに掲載している。そのうち、2度目の声明は後に宇宙科学研究本部自身が第二回着陸試行での試料採取失敗を認めたにもかかわらず放置しており、中学生・高校生が誤解する危険があり「地学教育」の重要性を説く日本地球惑星科学連合の姿勢とも矛盾するので、昨日、私は下記の[ 日本地球惑星科学連合HPの声明に対する異議・要望 ]と題する抗議・要望メールを差し出し、浜野洋三・日本地球惑星科学連合代表に電話で詳細を伝えた。
尚、書き間違いのため文章がおかしい箇所があるが、そのまま原文掲載する。
2006年1月26日
日本地球惑星科学連合HPの声明に対する異議・要望
浜野洋三 日本地球惑星科学連合代表 殿
貴殿の「はやぶさ」に関する声明2件について下記の異議と要望がある。
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第一点、[ 探査機「はやぶさ」に関する声明(1) に対する異議 ]
星探査機「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」の探査において、「惑星科学」
としての探査なら当然なすべき帯電・帯磁の有無・状況を調査していない。
また、「惑星科学」としての探査なら岩石・砂礫(レゴリス)採取地点の
写真撮影もなすべき(注)にもかかわらず着陸・採取地点の写真撮影も
していない。
これらの「惑星科学」としての探査として必要不可欠な事項の調査を
怠った事から、着陸したと断定できない。詳細は私のHPにまとめてある
ので見られたい。
http://masanori-asami.hp.infoseek.co.jp/JP/geoscience/Hayabusa/index.html
また、「惑星科学」としての探査として必要不可欠な事項の調査を怠った
探査機「はやぶさ」に対する賞賛は日本地球惑星科学連合代表と考える。
また、そのため、「はやぶさ」の「イトカワ」地表付近からの反発が「衝突」に
よるものか「電気的反発」によるものか不明なので、学会代表として事前に
先入観で賞賛された事に抗議する。
第二点、[ 小惑星探査機「はやぶさ」に関する声明(2) に対する要望 ]
>2005年11月26日
>・・・・・(中略)・・・・・
>本日,最大の難関である岩石試料の採取を遂行できたことはまさに画期的
これは、事実に反する事が後日判明した。
Yahooニュース(共同通信) - 12月7日記事参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000267-kyodo-soci
>岩石採取は失敗の可能性 小惑星探査機はやぶさ
>・・・・・(中略)・・・・・
>宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は7日、地球から約2億9000万キロ
>離れた小惑星イトカワに11月26日に着陸し、世界初の岩石採取に成功したと
>していた探査機はやぶさについて「採取に必要な金属球が発射されていなかった
>可能性が高い」と発表した。
>採取は失敗したとみられる。
ここで、この件に関しては、2005年11月26日に貴殿が声明を出された時点で、
貴殿に非は無かったとしても、後日、2005年11月26日の第二回着陸試行での
採取は無かった可能性が高いとの発表(ただし、日本時間・2005年11月20日の
第一回着陸試行で採取した可能性については宇宙機構は否定していない)が
あったので、地学教育に力を入れる日本地球惑星科学連合としては中学生・
高校生が誤解しないよう、当該声明を「注意書きファイル(read me file)」と共に
圧縮ファイルにして即座には閲覧できないようにされる事を要望する。
*****
(注)採取試料が「イトカワ」固有のものか他の天体由来の隕石のものか
識別するのに不可欠。地球上の地学の試料採取でも採取地点のスケッチや
写真撮影は常識であり、無人機「はやぶさ」ではスケッチが不可能なので
写真撮影が必要になる。
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MY HP (最新版を見るには時々リロードされたい。)
http://masanori-asami.hp.infoseek.co.jp/JP/geoscience/Hayabusa/index.html
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Masanori Asami 浅見真規
vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp
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