2020年4月23日 (2020年3月14日当初版は こちら。)
(注1-1)
新型コロナウイルスは無症状の感染者から発症者並みのウイルスが検出されている。
下記urlの2020年2月19日付New England Journal of Medicine誌の論文参照。
[ Zou L, et al. N Engl J Med. 2020 Feb 19. doi: 10.1056/NEJMc2001737. ]
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2001737
上記論文の日本語要約は下記の NIKKEI STYLE 記事参照。
[ 新型コロナ、無症状の感染者からも発症者並みウイルス ]
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO56257820S0A300C2000000/
(注1-2)
日本国内における武漢渡航歴のない日本人感染第一例目 (日本国内感染確認は第6例目)
の観光バス運転手は武漢市の観光客から感染したと推定されるが、当該バスに乗車していた中国人観光客に感染症状は見られなかった。
下記の国立感染症研究所ホームページ記事参照。
>旅行客について、上気道炎症状を呈していた者がいたという記憶はないとのことだった。
(注1-3)
日本国内での死亡第一例目 (感染確認は第27例目)
の神奈川県の女性は国内感染第28例目のタクシー運転手の妻の母であり、国内感染第28例目のタクシー運転手は妻と共に参加した屋形船での新年会で感染
し、その後、タクシー運転手の発症前に、(陰性の)妻は死亡第一例目の母と会っており
(国内感染第28例目のタクシー運転手は会ったか否か不明) 、タクシー運転手もしくはウイルス一時保有した妻 (死亡第一例目女性の娘)
から感染したと推定される。
(注1-4)
北海道での集団感染事例の一つは無症状の感染者が発端だと推定されている。
下記のお茶の水女子大学ホームページ記事参照。
[ 新型コロナウィルス関連肺炎に関する注意喚起について(2020年3月9日情報) ]
http://www.ocha.ac.jp/news/2020_0309.html
>北海道での分析から無症状の若年感染者が発端者となりク ラスター(感染小集団)が形成され感染拡大に繋がったと考えられており、
(注 1-5)
日本国内感染確認・第43例目の愛知県在住の60歳代女性は夫婦でのハワイ旅行から帰国後の2月9日にスポーツ・クラブ (スポーツ・ジム)
を利用し集団感染の感染元となり、また、2月11日には一緒に食事をした知人男性に感染させ、その後、13日になって発症した。
下記urlの記事参照。
https://funwayroad.com/nagoya-hawai-k/
尚、下記urlの厚生労働省ホームページ記事も参照。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09545.html
(注 1-6) 3月6日にPCR検査結果で陽性確認された横浜市の70歳代男性 (発症は2月28日) と3月11日ににPCR検査結果で陽性確認された横 浜市の70歳代男性 (発症は2月29日) について、双方が発症前において、横浜市内のスポーツジム「セントラルウェルネスクラブトレッサ(大倉山)」利用が2月25、26、27日において重なっ ており、いずれか一方が他方に発症前に感染させたと考えられる。
下記の厚生労働省ホームページ3月6日公表記事 (3月6日付け神奈川県発表記事の転載) 参照。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000605070.pdf
下記の厚生労働省ホームページ3月13日公表記事 (3月11日付け横浜市発表記事の転載) 参照。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000608317.pdf
(注 1-7)
広島県尾道市では無症状の新型コロナウイルス感染者 (3月17日夕方発症) と未感染者が3月16日に1時間程度会話して感染している。
下記の厚生労働省ホームページ3月20日公表記事 (3月20日付け広島県発表記事の転載) 参照。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000610776.pdf
下記の厚生労働省ホームページ3月22日公表記事 (3月21日付け広島県発表記事の転載) 参照。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000610674.pdf
(注 1-8) プライバシー保護の見地から、感染者の個人情報の公表は限定的であり、一般人の私が容易に知りうる無症状者からの国内感染事例は一部でしかないが、それで も、 (注1-2) (注1-3) (注 1-4) (注 1-5) (注 1-6) (注 1-7) の6事例を示せた。おそらく、クラスター対策班は更に多くの無症状者からの国内感染事例を把握している可能性が高いと思われる。
(注2)
下記urlのアメリカFDA (アメリカ食品医薬品局) のホームページ記事参照。
[ N95 Respirators and Surgical Masks (Face
Masks) ]
>General N95 Respirator Precautions
>・・・・・(中略)・・・・・
>Note that N95 respirators with exhalation valves
should not be used when sterile conditions are needed.
(注3) 山本光学は当初の広告では「7500V」を「感染対策マスク」として広告していた (下記urlの「Internet Archive」保存資料参照)。
https://web.archive.org/web/20200317081420/https://www.yamamoto-kogaku.co.jp/safety/product/detail.php?pid=485
山本光学は私の指摘によって「感染対策マスク」から「感染予防マスク」へと広告を変更した。
https://web.archive.org/web/20200319154039/https://www.yamamoto-kogaku.co.jp/safety/product/detail.php?pid=485
しかし、それでは注意喚起が極めて不十分であるだけでなく、そもそも、N95マスクの認定でアメリカ・CDC・
NIOSHのサイト
https://www.cdc.gov/niosh/npptl/topics/respirators/disp_part/N95list1sect3-yz.html
において、感染症予防効果が無い旨の説明書を登録しており、そもそも「感染予防マスク」として広告するのは誇大 広告だろうと指摘したところ、
https://ia800204.us.archive.org/20/items/ParticulateFilteringFacepieceRespiratorUserInstructions/SanHueiYamamoto7500VUIa.pdf
>WARNING :
>1.This
product does not eliminate the risk of contracting any
disease or infection.
(本製品は病気や感染のリスクを除去するものではありません。)
厚生労働省が「医療施設等の感染予防対策ガイドライン」でN95マスクとのみ規定している事を根拠に再訂正を拒
否しようとゴネていたが、結局は訂正し単なる防塵マスクとして販売している。
https://web.archive.org/web/20200423032940/https://www.yamamoto-kogaku.co.jp/safety/product/detail.php?pid=485
ただし、マスコミを通じて顧客への注意喚起は行っていないようである。
(注4) 現時点では微
酸性次亜塩素酸水噴霧による空間消毒の効果・安全性については十分な確認がとれていないかもしれない。
尚、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」は別物である事に注意を要する。