李登輝「尖閣は日本領」発言は「尖閣経済水域は台湾」主張とも解釈可能
台湾独立を支持する日本人愛国者は、李登輝・前台湾総統の「尖閣諸島は日本領」発言を大歓迎している。しかし、その李登輝発言には続きが有って、「戦前の日本の国会は、尖閣諸島と与那国、基隆(キールン)の漁業権を台湾に譲っている。戦後になって、日本政府は何も言ってこない。」とも李登輝・前台湾総統は言っているのだ(注1)。
この李登輝発言が真実に基づくものならば、国際法上、非常に重大な意味を持つ。なぜなら、日本は戦前、自由意思で尖閣諸島の経済水域を台湾に帰属せしめたという事になるからだ。言い換えると、李登輝・前台湾総統の「尖閣諸島は日本領」発言は「尖閣諸島とその周囲の12海里は日本領と認めますが、さらに外周の経済水域は日本が自由意思で台湾に帰属せしめたので台湾のものです。」との主張とも解釈可能だからだ。
日本にとって問題は上記の李登輝発言を与党の政治家や多くの日本人が歓迎し異議を唱えなかった事である。もしかしたら、李登輝は日本人は「朝三暮四」(注2)の意味も知らず「朝三暮四」の寓話に登場する猿のように喜んでいるわいと腹の底で大笑いしたかもしれない。
尚、私は尖閣諸島は本来は中国領だったと考える。(注3)
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(注1) 沖縄タイムスHP 「特集 沖縄の海図・メッセージ復帰30年」 参照
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/kaizu20020924.html
>尖閣諸島の領土は、沖縄に所属しており、結局日本の領土である。
>・・・・・(中略)・・・・・
>それよりも、台湾の漁民にとって、もっと重要な問題に漁業権が
>ある。戦前の日本の国会は、尖閣諸島と与那国、基隆(キールン)
>の漁業権を台湾に譲っている。戦後になって、日本政府は何も
>言ってこない。真剣に考えてほしい。
(注2) 「朝三暮四」中国の故事( 列子 作)
【小・中学生のための学習教材の部屋】知識の泉HPより
http://www5e.biglobe.ne.jp/~hakuga/koziseigo/tyousanbosi.htm
>宋(そう)の国の狙公(そこう)は、多くのさるを飼っていた。
>ところが、食料が減ってきたので、さるにあたえるえさのトチの実を
>減らそうと考えた。狙公(そこう)は、さるが自分になつかなくなることを
>心配し、まず、さるに朝にトチの実を3つ、夕方にトチの実を4つやろうと
>持ちかけた。すると、予想通り、さるは怒りだしたので、
>今度は朝に4つに夕方に3つやろうというと、さるはみんな
>頭を下げて喜んだということから、この語ができた。
(注3) 下記の巽良生氏作成のHP参照(著者は井上清氏)
井上清 著 「尖閣」列島−−釣魚諸島の史的解明
http://www.mahoroba.ne.jp/~tatsumi/dinoue0.html
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2005年1月1日(当初版2004年12月15日)
台湾問題研究談話室(お気軽にどうぞ。談話用の単線型掲示板です。)