台湾本島の略史
16世紀 先住民族の先住する台湾本島に少数の漢人と日本人の海賊・商人・漁民が居住を始めた。
1624年 オランダ台湾西岸を占領。以後、漢人の本格的移住が始まる。
1626年 スペイン台湾北岸を占領。
1642年 オランダ、台湾北岸からスペインを追放。
1661年 中国・明王朝の遺臣・鄭成功、オランダを台湾から追放。台湾に漢民族の政権(明朝中国亡命政権)を打ち建てる。
1683年 鄭氏政権(明朝中国亡命政権)崩壊。
1684年 台湾、正式に清朝中国領となる。
1874年 日本の台湾出兵、以後、清朝中国は台湾積極開発政策を採る。
1885年 台湾の行政区分、福建省台湾府から台湾省に昇格。
1895年 台湾及び澎湖諸島、日清講和条約(下関条約)により、清朝中国から日本に割譲される。
1930年 台湾山間部の霧社で先住民の蜂起事件(霧社事件)が起きる。
1945年 第二次世界大戦終結、日本、ポツダム宣言受諾により台湾を中国(中華民国政府)に返還。
1947年 国民党政府に対する本省人の蜂起事件(2・28事件)が起き、国民党政府はその鎮圧と再発防止のため多数の本省人を殺害。
1949年 戒厳令施行。国民党政府、中国本土より撤退し、政府を台北に移す。
1971年 国連総会、国連における中国の正統政府を台北政府から中華人民共和国政府(北京政府)に認定変更し、台北政府を即時追放する内容のアルバニア案可決。
1972年 日本、中国の正統政府を中華民国政府(台北政府)から中華人民共和国政府(北京政府)に認定変更する。
1975年 総統・蒋介石死去。
1979年 アメリカ合州国、中国の正統政府を中華民国政府(台北政府)から中華人民共和国政府(北京政府)に認定変更するが、国内法として「台湾関係法」を制定し台湾の防衛支援。
1987年 戒厳令解除。
1988年 総統・蒋経国(蒋介石の息子)急死により、副総統だった本省人の李登輝が総統に昇格。
2000年 陳水扁(民進党)が民主選挙により総統に選出される。
主な参考資料
中公新書「台湾」伊藤潔 著
喜安幸夫 著 「台湾の歴史」 原書房
国立編訳館 主編 ・ 台湾国民中学歴史教科書 「台湾を知る」 雄山閣出版
張徳水 著 「激動! 台湾の歴史は語り続ける」 雄山閣