[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。
51. 日本の核保有の可能性は?
北朝鮮が長期にわたって今後も体制崩壊せずに核開発・ミサイル開発を続ければ、将来、北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める小型水爆弾頭ICBMを50発以上保有するかもしれない。
その場合、(可能性はかなり低いが)日本が北朝鮮から核攻撃を受けたなら、アメリカは報復として北朝鮮を攻撃して北朝鮮からアメリカの大都市への核ミサイル攻撃を受けるか(ミサイル迎撃率90%でも5発以上の直撃を受ける)、それとも、日本を見捨てるかせねばならない。
しかし、日本が核ミサイルを独自に保有していれば、北朝鮮も日本への核攻撃を思いとどまる可能性がより高くなるだろう。そういう意味で北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める小型水爆弾頭ICBMを保有すれば日本は核保有する可能性はある。日本は技術的には短期間で容易に核保有できると推測されている。
しかし、核不拡散条約からの脱退、憲法改正、地下核実験場の確保等の問題があるだけでなく、北朝鮮の核保有を非難する大義名分が薄れ、さらには、核不拡散条約からの脱退通知・宣言直後に北朝鮮から核攻撃を受ける危険もある。
以上の問題だけでなく、日本が被爆国である事による国内世論の反対や北京政府や韓国の反発を考えると、北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める小型水爆弾頭ICBMを保有しても日本が独自に核保有しない可能性も高い。(もちろん、日本が独自の核兵器保有してなくとも、日米安全保障条約でアメリカの核の傘に入っていればアメリカは日本を見捨てないと信じて、北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める小型水爆弾頭ICBMを保有しても攻撃する可能性がかなり低いと考えるのが主たる理由である。)
上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2007/ 1/23に投稿した記事・No.51の転載である。
浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp )