[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。


46. [ No.45の補足]:地下核実験の空洞の検証を

 

>昨年10月9日の北朝鮮北東部の地下爆発が核実験だったのか否かという事と、

>その規模はアメリカと北朝鮮の交渉次第で技術的には確認可能なのである。

 

 

↑の補足を以下に述べる。

 

地下核実験では地下に空洞ができる。地表に陥没が見られないというのは地下の空洞が崩れていないという事であり、地下核実験後半年経過すれば防護服を着用すれば、その空洞に入る事も可能になるかもしれない。実際、アメリカの地下核実験の場合には実験後に空洞内に人が入った写真が公開されているので、核実験で生じた空洞への立ち入りは技術的に可能な場合が有る。放射能が非常に強い場合や空洞崩壊の危険がある場合でも地上から検証は可能である。北朝鮮さえ了解すれば技術的には核実験の真偽・規模の確認は可能なのである。

 

北朝鮮としても、本当に核実験成功したなら、軍事機密として非公開にするより、公開した方が核保有を誇示できるメリットがある。アメリカ・日本・韓国としても、北朝鮮の核爆弾の威力を知る事は今後の対策に有効である。さらに、空洞利用による今後の秘密核実験(注)を防止する効果もある。要は交渉次第である。

 

例えば、映像公開と引き換えに放映権の公開入札すれば、金正日も承諾する可能性はある。北朝鮮にとって軍事機密なので軍事専門家を空洞に入れないとしても、(本当に核実験成功していたなら)金額次第では有名キャスターかタレントなら入れる可能性は十分に有る。アメリカ・日本・韓国は自国のマスコミに、北朝鮮に金を払って核実験でできた地下空洞の撮影をする事の交渉を認めるべきだ。

 

*****

(注)大きな空洞内で地下核実験すれば、爆発による地震の規模を非常に小さくでき、国外から検証不能にできる可能性が指摘されている。(ブルース・A・ボルト著・小林芳正 監訳・「地下核実験探知」古今書院 参照)


上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2007/ 1/22に投稿した記事・No.46の転載である。(ただし、No.47で指摘した訂正をした。)

 

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浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp  )