[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。
34. 北朝鮮核問題における台湾と日本の利害相反
台湾にとってみれば、北朝鮮の核兵器保有問題はアメリカがすみやかに北朝鮮のミサイル開発拠点や核兵器開発拠点を空爆して決着する方が問題が長引いて北京政府が問題解決の重要な鍵を握るより有利である。問題が長引いて北京政府の本格的関与が絶対不可欠になれば北朝鮮問題解決のため台湾が犠牲にされる潜在的危険があるからである。
しかし、日本にとってはアメリカがたとえ限定的でも北朝鮮を空爆すれば北朝鮮から報復として核攻撃を受けかねない。だから、いくら早期解決のためでも、アメリカによる先制限定空爆は日本としては困るのである。また、日本が表立って主張しないとしても、日本にとっては北朝鮮核問題解決のため台湾が犠牲になって北京政府の支配下に入るのも解決策として暗黙の期待を集めるかもしれない。そうなれば、日本の保守層も手のひらを返したように、所詮、台湾は中国の一部なのだという主張をするかもしれない。
上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2007/ 1/19に投稿した記事・No.34の転載である。
浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp )