今井 猛 様

 

 

> 実験用マウスは近親交配をひたすら繰り返したものです。

> これを純系とよびます。バッククロスしたものも純系です。

> 当然野性のハツカネズミに比べたら弱いですが、

> 我々はこれを実験に使っています。

 

 

たとえ近交系マウスでも集団の個体数が大で安定改良済みで、

生命力維持のための遺伝子セットは一定水準を確保しています。

 

ところが、一研究室で「戻し交雑」で得た少数個体の近親交配では

集団の個体数も少なく安定改良不足で生命力維持に不可欠な遺伝子が

不足しているリスクがあります。

 

よって、世界中で使用され安定した近交系と比較はできませんし、

実験でベストの状態を確保するには生命力の強い方が有利です。

スゴ腕の若山教授は、使用マウスの遺伝的生命力にも注意を払っている

はずです。