無料アクセス解析

 [注意] 旧版の記事 [小保方のqPCR分析は架空の分析と考えられる] には誤りがあり、タイトルを変更しました。小保方氏がパソコンに直接データを入力した可能性が排除できないからです。


 小保方氏のqPCR分析は架空の分析の疑いがある

 

   nature誌の小保方他(2014a)article論文 (注1) Fig. 2bの解説の文章に誤りがある。

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/fig_tab/nature12968_F2.html

>qPCR analysis of pluripotency marker genes.

 

   Fig. 2bで示されたqPCR分析は遺伝子DNAのqPCR分析ではなく、遺伝子DNAが発現した事によって生産されたmRNAの定量分析なので、上記の文章は誤っているのである。しかし、追及しても書き間違いだと逃げられるので、単に、生物@2ch掲示板の「STAP細胞の懐疑点 PART263スレ・94」で「不信感を感じます」とのみ言及しただけであった。

   ところが、その後、小保方氏はエア実験(架空実験)疑惑を晴らす目的で実験ノートを公開した (注2)

(下の画像は朝日デジタルより引用した小保方氏の弁護士が公開した小保方氏の実験ノート写し)

   しかし、それはエア実験(架空実験)の疑いをより濃厚にした。なぜなら、qPCR分析は定量分析 (注3) であるにもかかわらず、定量分析結果の数値が無く「陽性かくにん!」「よかった。」と定性的結果のみが実験ノートに記されていたからである。そして、小保方氏は実験ノートに存在しない数値データによって棒グラフを作成していたのである。

   小保方氏が上に示した小保方他(2014a)nature-article論文のFig.2bの棒グラフ作成時には(たとえ架空の分析のデッチ上げの棒グラフであっても)qPCR分析が定量分析である事は理解していたはずだが、公表した実験ノートは疑惑が発生した2014年2月以降に作成したため、忘れてしまって、蛍光タンパクを利用する定性的分析法と混同した可能性が高い。たとえば、小保方他(2014b)nature-letter論文 (注4) のExtended Data Figure 2cの蛍光タンパクによる分析参照。

   本当にqPCR分析をしたなら1年経っても忘れるはずがないので、qPCR分析をしていなかったと考えられる。しかし、小保方氏はグラフ作成時に実験ノートからパソコンに数値を入力すると二度手間になるので、面倒だから定量分析数値は実験ノートに記載せずパソコンに直接入力したと言い逃れする可能性がある。その場合は小保方氏のパソコンを提出させハードディスクを取り外してハードディスクの分析の専門機関に調査を依頼すればわかる可能性があるが、小保方氏はパソコンの提出やハードディスクを取り外しに応じない可能性がある。この場合には、小保方氏に3ヶ月の猶予期間を与えてSTAP細胞の作成に取り組ませ、そのqPCR分析をやり直させれば良いと思う。3ヶ月以内に、多能性マーカーであるOct4とNanogとsox2のmRNAの発現量が、それぞれES細胞の40%以上なら、さらに猶予期間を3ヶ月延長してテラトーマか4倍体補完法によるキメラ・マウス作成に取り組ませれば良いと思う。ただし、不正防止のため、複数の監視カメラを設置・録画し、過去の記者会見でネット中継の実績のあるネット関連企業にはライブ・ネット中継を認め、入退室にあたっては所持品を検査し、同時期の実験では雌雄どちらか一方の(同性の)マウスのみの使用を認め、同一のSTAP細胞作成に使うマウスは同系統のマウスに限定し、実験ノート記入・提出を義務付け、使用するパソコンは理化学研究所から貸与し、実験補助者は小保方氏と以前に面識の無い信頼できる者に限定すべきである。


注釈

(注1) ここで、nature誌の小保方他(2014a)articleは、nature vol. 505, pp.641–647 に、2014年1月30日付けで掲載された論文を意味する。 2014年5月21日時点では、下記のnature誌のサイトで閲覧可能。

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html

著者は、

Haruko Obokata,Teruhiko Wakayama,Yoshiki Sasai,Koji Kojima,Martin P. Vacanti,Hitoshi Niwa,Masayuki Yamato & Charles A. Vacanti

タイトルは、

Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency

 

(注2) 下記のMSN産経west記事参照。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140508/wlf14050800250003-n1.htm

>小保方氏も「エア(架空の)実験のように言われるのは情けない。ちゃんと実験していることを示したい」と同意したという。

 

(注3) wikipedia で「qPCR」として検索すると、定量PCR」の項目に転送される。尚、英語的にもqPCR」は「Quantitative polymerase chain reaction」の略語であり、定量PCRを意味する。また、小保方もqPCR分析の結果として棒グラフを図示しており、nature誌の小保方他(2014a)article論文作成時には定量分析である事を認識していた。

 

(注4) ここで、小保方他(2014b)letterは、nature vol. 505, pp.676–680 に、2014年1月30日付けで掲載された論文を意味する。2014年5月21日時点では、下記のnature誌のサイトで閲覧可能。

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12969.html

著者は、

Haruko Obokata, Yoshiki Sasai,  Hitoshi Niwa,Mitsutaka Kadota,Munazah Andrabi,Nozomu Takata,Mikiko Tokoro,Yukari Terashita,Shigenobu Yonemura,Charles A. Vacanti & Teruhiko Wakayama

タイトルは、

Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency

 


2014年6月23日

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp

目次