[ 注意 ]これは、閲覧用ではありません。これは、過去記事保存資料用です。最新版を御覧ください

 [ 注意 ] 2011年3月23日にタイトルを「政府は早急に大気環境中の放射性元素を公開すべき」から変更しました。


 

政府は早急に大気環境中のキセノン133の有無を公開すべき

(MOX燃料使用の福島第一原発3号機よりキセノン133大量発生の証拠隠蔽の疑い)

 

 

不思議な事に、3月23日正午時点で、日本政府は福島県下の居住可能地域で大気環境中のキセノン133の有無を公表していません(注1)しかし、放射性元素の種類によって被爆対策は異なります。もし仮に、福島県下の居住可能地域の放射線の原因の大部分がキセノン133などの放射性気体なら屋内にいても被爆しますし、通常のマスクのみならずN95規格等の高性能医療用マスクでも放射性希ガスは除去不能です。キセノン133は(同じ温度なら)空気より4倍以上重いので福島市のような盆地地形の底やダム湖周辺や谷底(注2)や窪地にたまりやすいでしょう。

なぜ、(同じ温度なら)空気より4倍以上重いキセノン133が阿武隈山地を越えて福島盆地に到達したと私が考えるのかというと、3号機建屋の爆発時に1号機建屋爆発の数倍の高さに煙が上がった事から、高温になって(大気温の場合の数倍に)膨張して大気より軽くなり、また高熱で大気よりはるかに軽くなった水蒸気の上昇気流に乗って上空に昇ってから拡散し、その一部が阿武隈山地を越えて冷えて福島盆地で下降し、その後は山麓の傾斜に沿って福島盆地底部の福島市中心部に集まって(出口が狭いので)溜まっていると推定しているからです。

アメリカ政府は福島第一原発から太平洋を超えてアメリカ大陸西岸に飛来した放射性元素についてヨウ素131やキセノン133などの放射性物質を検出した事を即座に公開しています(注3)。日本政府が公開していないのは不都合な情報を隠している疑いがあります。もし仮に福島第一原発3号機建屋爆発後にキセノン133大量放出されていたならMOX燃料使用している福島第一原発3号機で地震発生直後に制御棒挿入し停止した後も一時的に臨界になっていた証拠になるからです。固体の粉塵として放出される放射性物質は地震発生以前に生成された分が原子炉停止後に燃料棒や一次冷却水から放出したと主張できますが、地震発生以前に発生したキセノン133のような放射性気体は希ガスホールドアップ装置の活性炭に吸着回収されており、制御棒挿入後に放射性気体のキセノン133が大量放出されたとすれば制御棒挿入後にも完全に停止せず臨界状態が続いていた証拠になるからです。

ともかく、被爆対策のため、福島第一原発から20km以遠の居住可能地域での放射線の元になる放射性元素について暫定的情報でも即時公開すべきです。また、後日の精密分析のためサンプル保存もすべきです。

尚、福島市中心部にお住まいの方は二階以上で生活し、睡眠時にはベッドを使用される事を勧めます。乳幼児は背丈が低く部屋の底にある重い放射性気体のキセノン133を吸い込みやすく育ち盛りで細胞分裂が活発で余命も長いので注意が必要です。また、癌家系の方や呼吸器系疾患を患っておられる方も注意が必要です。しかし、キセノン133は半減期が5日程度と短いので今後事故が終息すれば4月10日までには十分の一以下になると思われます。

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政府や自治体の発表する放射線測定値は内部被爆を無視し全く外気を吸い込まない場合の値です。しかし、実際には陸上でスキューバ・ダイビング用の空気ボンベで呼吸をするというような事はしませんので非現実的な前提です。実際には呼吸をし放射性気体キセノン133の入り込む肺の肺胞の表面積は広く、wikipedia「」によれば60平方メートル、wikipedia「肺胞」によれば成人で100平方メートル近いとありベーター線被爆にさらされる面積が非常に広いのです。

しかも計測器は幼児が呼吸する床付近より高い場所なので、幼児の吸い込む空気の方が計測器の場所よりキセノン133の濃度は高いでしょう。


(注1) 3月23日正午までに食品や水道水や海水や土壌に放射性のヨウ素やセシウムの混入は発表されましたが、(私の知る限り)3月23日正午時点までに放射性気体であるキセノン133の有無についての発表はありません。

(注2) 下記のNHKニュース記事参照

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110322/k10014824741000.html

>福島・浪江町で高い放射線量

>・・・・・(中略)・・・・・

>福島第一原子力発電所から北西におよそ20キロメートル離れた浪江町と葛尾村の境界付近で、

>20日午後2時55分、1時間当たり161マイクロシーベルトの放射線の量を観測したということです。

 

その地点が大柿ダム西方の福島県道50号線・小出谷川沿いの境界である小出谷付近だとすれば、両側が山の谷底であり、空気より4倍以上重い放射線気体のキセノン133が谷底に溜まっているのが原因と考えるとつじつまが合います。下記の国土地理院地図閲覧サービスの地形図参照。

(注3) 下記のasahi.com(朝日新聞社)記事参照。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103190119.html

>米環境保護局とエネルギー省は18日、原子炉でできる放射性物質を米西海岸で検出したと発表した。

>約8千キロ離れた福島第一原子力発電所から飛来してきたとみられるが、量はごくわずかで住民への健康影響はないとしている。

>発表によると、16〜18日、カリフォルニア州やワシントン州にある監視装置が、ヨウ素131やキセノン133などの放射性物質を検出した。


2011年3月23日

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp

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