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政府は早急に大気環境中の放射性元素を公開すべき
(MOX燃料使用の福島第一原発3号機よりキセノン133大量発生の証拠隠蔽の疑い)
不思議な事に、3月19日時点で、日本政府は福島県下の居住可能地域での放射線の元になる大気環境中の放射性元素を公表していません(注1)。しかし、放射性元素の種類によって被爆対策は異なります。もし仮に、福島県下の居住可能地域の放射線の原因の大部分がキセノン133などの放射性気体なら屋内にいても被爆しますし、通常のマスクのみならずN95規格等の高性能医療用マスクでも放射性希ガスは除去不能です。キセノン133は空気より重いので福島市のような盆地地形の底やダム湖周辺や窪地にたまりやすいでしょう。
アメリカ政府は福島第一原発から太平洋を超えてアメリカ大陸西岸に飛来した放射性元素についてヨウ素131やキセノン133などの放射性物質を検出した事を即座に公開しています(注2)。日本政府が公開していないのは不都合な情報を隠している疑いがあります。もし仮に福島第一原発3号機建屋爆発後にキセノン133大量放出されていたならMOX燃料使用している福島第一原発3号機で地震発生直後に制御棒挿入し停止した後も一時的に臨界になっていたのかもしれません。
ともかく、被爆対策のため、福島第一原発から20km以遠の居住可能地域での放射線の元になる放射性元素について暫定的情報でも即時公開すべきです。また、後日の精密分析のためサンプル保存もすべきです。
(注1) 3月19日に食品や水道水に放射性のヨウ素やセシウムの混入は発表されましたが、(私の知る限り)3月19日時点までに放射性気体であるキセノン133の有無についての発表はありません。
(注2) 下記のasahi.com(朝日新聞社)記事参照。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103190119.html
>米環境保護局とエネルギー省は18日、原子炉でできる放射性物質を米西海岸で検出したと発表した。
>約8千キロ離れた福島第一原子力発電所から飛来してきたとみられるが、量はごくわずかで住民への健康影響はないとしている。
>発表によると、16〜18日、カリフォルニア州やワシントン州にある監視装置が、ヨウ素131やキセノン133などの放射性物質を検出した。
2011年3月20日