(注意)これは、閲覧用ではありません。これは、過去記事保存資料用です。最新版を御覧ください。


 [緊急提言]:四川大地震地震断層確認のためのトレンチの早急な掘削の提言

 

林愛明・静岡大教授は四川大地震の緊急現地調査をされ、四川大地震の地震断層が地表に出現した場所を発見したと主張されている。問題は、その発見場所が道路なので、復旧して舗装されてしまえばトレンチを掘削するのが困難になってしまう事である。そこで、復旧して道路が舗装される前に、早急にトレンチを掘る事を提言する。

上記画像は、林愛明・静岡大教授が発見したと主張される四川大地震の地震断層について現在ネット上で閲覧可能な(おそらく唯一の)静止画像写真である。(上記画像は時事通信社・防災リスクマネジメントWebの記事のものだが、同一写真は日本テレビの「日テレNEWS24」HPの記事毎日新聞社HPのニュース記事にもある。また、同一地点を写したと思われる動画はNHKのニュースサイトにもあり、NHKテレビのニュースでも放映されていた。尚、NHKのニュースサイトでは北川中学の校庭も写されていたが、私が見た限りでは地震断層は見えなかった。)

私は日本地球惑星科学連合・2008年大会には出席しておらず、林愛明・静岡大教授が発見されたとされる断層の画像はテレビのニュース報道やネット上のニュース・サイトで公開された動画と上記の静止画写真しか見ていない。上記の画像が掲載されていた時事通信社・防災リスクマネジメントWebの記事を見ると、林愛明・静岡大教授は日本地球惑星科学連合・2008年大会では他の写真も公開されていたそうであるが、テレビのニュース報道やネット上で公開された動画と静止画は典型的なものと報道関係者が判断したものであるので、ここでは、それについて考察する。

まず、上記画像は「北川県の県庁所在地付近の地震断層(2008年5月20日)」「 北川県の県庁所在地の南東約1キロ地点での地震断層。」として時事通信社・防災リスクマネジメントWebの記事に掲載されているのであるが、ここで注意すべきは、中国本土の地方行政単位の「県」は日本の「郡」に相当する規模の自治体で、実際、北川県(北川チャン族自治県)も北川県全体の人口が約16万人(注・1)で、県庁所在地の曲山鎮の人口は2万人程度(注・2)にすぎず日本で言えば山間(注・2)の「町」程度の規模でしかない。写真の場所は山間の町の町外れにある事を予備知識として認識すべきである。

さて、上記写真の問題点は林愛明教授が地震断層と主張される部分が壊れてめくれ上がったアスファルトによって直接には見れない事である。さらには、道路右側に石垣のように見える段差が存在する事である。写真のみから判定すれば、軽い峠状の場所で道路は両側の林を掘り込んで造られ四川大地震発生前から道路の両側に約2mの段差が存在していた可能性も排除できないのである。(日本の道路でも峠部分では、道の両側を掘り込んで道路が造られている場合もあるはずだ。)

もちろん、林愛明・静岡大教授は中国人なので、通行人か付近で復旧工事している武装警察官か人民解放軍兵士かボランティアに質問されたかもしれない。(北川県住民の約半数は少数民族(注・2)であるがチベット族以外なら漢語で質問しても十分に通じるはずだからである。)しかし、たとえ、通行人や復旧工事従事者に聞いても町外れの道路の外側の側面に地震前に段差があったか否か正確に記憶していない場合も多いだろう。

さらに、林愛明・静岡大教授はその地震断層は日本の活断層の規準で言えば「最も活発なA級にあたる」とされており、断層崖は仮に存在したとしても道路左側に左上がりのものが存在するはずで、写真で道路右側に石垣のように見える右上がりの段差は人為的に地面を掘り下げた段差の可能性が高い。

また、本当に地震前に段差がなく地震で段差ができたとしても、それだけで地震断層とは断定できない。非常に強い揺れの場合には、地形や地質しだいでは活断層でなくとも段差ができる可能性があるからだ。

このような疑問は、トレンチを掘れば解消する。しかし、復旧工事によって道路が再舗装されれば、トレンチを掘るのが困難になるので、道路が再舗装される前に、早急にトレンチを掘る事を提言する。 


(注・1) wikipedia「北川チャン族自治県」参照

 山水旅游黄頁「北川県.beichuanxian 当地介紹」参照

(注・2) 山水旅游黄頁「北川県.beichuanxian 当地介紹」参照


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2008年6月16日

浅見真規  vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp