[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。


9. 中国人民解放軍にとっての金正日の価値

 

中国人民解放軍にとっての金正日・北朝鮮は対米攻撃の先鋒としての価値もある。

中国人民解放軍にとってアメリカのミサイル防衛システムは極めて脅威なのであるが、本当にミサイル防衛というものが可能なのか疑問を抱いていて試せるなら試したい考えているだろう。燃料噴射後に弾道軌道に乗ったミサイルの弾頭の撃墜は技術的に極めて困難であり、アメリカお得意の単なる「ブラフ」の可能性があるからだ。その場合、中国人民解放軍のミサイルで試すのは極めて危険なので北朝鮮が弾道ミサイルを発射してくれるとアメリカのミサイル防衛システムを試せるのだ。そういう意味で、中国人民解放軍にとって狂犬のような金正日の北朝鮮は貴重であろう。

 

しかし、その反面、狂犬のような金正日の北朝鮮が、中国共産党をエセ共産党のブルジョア政党と避難して北京政府を脅したり、核ミサイルで北京を攻撃する危険もあり、北京政府にとっては「飼い犬に手を噛まれる」危険が高いのでやっかいな存在でもあるだろう。


上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2006/12/ 9に投稿した記事・No.9の転載である。

 

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浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp  )