[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。


32. ペリー元国防長官強硬発言と本格ICBM未保有

 

先程のNHKニュースによれば、アメリカのペリー元国防長官が、「中国や韓国が厳しい措置を取らないのなら、アメリカは北朝鮮の核施設への攻撃に踏み切ることも辞さないという警告を発することも有効だろう」とする強硬発言をアメリカ下院・外交委員会の北朝鮮問題公聴会でしたとの事である。

 

現時点では北朝鮮はアメリカ本土に届く本格的ICBMを持っていない。そのため、アメリカが限定的空爆を先制して行っても、金正日や北朝鮮幹部はアメリカを本気で怒らせる事を恐れて核兵器を使用しない可能性が高いように私には思える。(ただし、私は北朝鮮の専門家でも心理学者でもないので断言はできないし責任も持てない。)逆に、アメリカは核ミサイルで本土を攻撃される心配の無い現時点では強気に出れる。(アメリカ本土が射程に入るミサイルを北朝鮮が開発する前に決着つけたい心理もあるだろう。)

 

上記のペリー・米・元国防長官が金正日や北朝鮮幹部の心理分析を踏まえたものならば、かつて幕末の日本に武力を背景に開国を要求したペリー提督の強気策に似ている。(ペリー・米・元国防長官は苗字が「ペリー」なので幕末に日本に来たペリー提督の子孫なのかもしれない。)

 

ペリー提督の強気策というのは昔も今も北東アジア諸国に対しては有効なのかもしれないが、あの時は失敗のリスクは4隻の軍艦とそれに乗り組む軍人だけだったが、今回は(アメリカにとっては本質的脅威ではないだろうが)百万人の日本人の生命がかかっている。


上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2007/ 1/19に投稿した記事・No.32 の転載である。(ただし、No.35で指摘した語句訂正をした。)

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浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp  )