[注意]: 以下の記事は北朝鮮の独裁者・金正日死亡以前の記事です。


 12. 2年後には台北は北京と交渉できなくなる?

 

アメリカの次期大統領が民主党になって、北朝鮮の弾道ミサイルが核弾頭搭載可能でアメリカ本土を射程内に捉えた(もしくはその危険が高い)と判断し、北京政府が本気で影響力行使すれば北朝鮮の非核化が可能と考えれば、アメリカは北朝鮮の核問題解決のため台湾を見捨てる可能性がかなりある。

そういう状況になれば、台北政府はもはや台湾のあり方や中国本土民主化に関して実質的な交渉は不可能となるであろう。

 

もちろん、そのような状況になるかどうかはわからない。しかし、そのような状況になってからでは遅いであろう。アメリカが全く援助しなければ、澎湖諸島は今すぐにでも中国本土の人民解放軍に制圧される可能性が高いし、5年以内には中国本土の人民解放軍が台湾本島の海上封鎖も可能となるかもしれない。さらには、アメリカが台湾に全く武器売却せねば10年以内に中国本土の人民解放軍が台湾本島に上陸する事が可能になるかもしれないからだ。

つまり、アメリカが完全に台湾を見捨てれば、台湾本島制圧されるのが北京政府の都合と時間の問題になるので、北京政府は台北政府を実質的な交渉相手とする必要性がなくなるからである。


上記は、Yahoo Japan掲示板・台湾カテゴリ・[ 北朝鮮問題と台湾が見捨てられる危険 ]トッピックに私が true_masanori_asami というハンドル・ネームで2006/12/11に投稿した記事・No.12の転載である。

 

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浅見真規 ( vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp  )