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 若山照彦教授の2014年6月16日記者会見における虚偽発表

 

 

   若山照彦教授は6月16日の記者発表で、「第三者機関在籍の知り合いの研究者が個人的に解析した結果」を「第三者機関の解析の結果」と偽って発表し、第三者機関(在籍の知り合いの研究者)が解析してないマウス個体について第三者機関の解析結果として、ごまかして記者会見で発表していた事が判明しました。また、理化学研究所の解析結果と二ヶ所異なり、さらに、解析結果が理化学研究所の解析結果と一致した部分も、nature誌のletter論文撤回理由修正時に日本の一部のマスコミに対して誤りだったと非公式に訂正しています  (注1)


(1) 「第三者機関勤務の知り合いの研究者が個人的に解析した結果」を「第三者機関の解析の結果」と偽って発表した事

   日経新聞のホームページの記事 (注2) やNHKのホームページのWEB特集の記事 (注3) によれば、若山教授は放射線医学総合研究所(放医研)に解析を依頼した事になってますが、実は放射線医学総合研究所(放医研)在籍の知り合いの研究者に個人的に解析を依頼していた事が放射線医学総合研究所(放医研)への電話による問い合わせで判明しました。

 

放射線医学総合研究所・企画部 広報課(Tel:043-206-3026)の女性職員の三枝(サエグサ)さんの電話回答の下記の音声ファイル(2014年6月26日電話録音)参照。

三枝(サエグサ)さんの電話回答 ←をクリックして音声ファイルをダウンロードしてください。

クリックしても聞けない場合は下記urlから音声ファイルをダウンロードしてください。

http://masanori-asami.sakura.ne.jp/Riken/NIRS/Saegusa_20140626_s.mp3

(2) 第三者機関(の知り合いの研究者)が解析してないマウス個体について第三者機関の解析結果として説明した虚偽発表

以下の考察においては下記の動画を参考にしました。

[ 参考動画 ] (FNNによるYouTube投稿動画)

[(全録)STAP細胞論文の共著者・若山照彦教授が会見(1/4) ] (若山照彦教授・6月16日記者会見冒頭の説明部分の動画)

https://www.youtube.com/watch?v=hD3Wd9cpo78

会見動画の8分58秒目ないし9分45秒目で、若山教授は第三者機関の解析結果としてGFP遺伝子の挿入部位について、「若山研で飼育されているGFPマウス」は第三者機関の解析結果によって18番染色体上にGFP遺伝子が挿入されている事が明らかになった旨の説明をされました。

 

上記スライド画面の若山教授による説明音声 ←クリックすると音声が出ます。 (FNNによるYouTube投稿の若山教授の記者会見動画より音声のみ抜粋)

 [聞き起こし]:

>次に、GFP遺伝子の挿入部位について、えー、若山研で飼育されているGFPマウス、

>及び、コントロールとして作った受精卵由来ES細胞、それから、AC129・FLS-Tというのは、

>第三者機関の解析結果によって、18番染色体上に、GFP遺伝子が挿入されている事が明らかになりました。

これはウソです。言い間違えでもない事は「第三者機関提供」とした虚偽記載のスライド (後述) からもわかります。尚、記者会見のスライドでは、B6近交系マウス血液とSLC社のCAG-EGFPマウスの血液について電気泳動画像が表示されてますが、それらは若山研のマウスの血液か不明であり、また、仮に、それらが若山研のマウスの血液であっても、18番染色体を調べたものでなく、また、B6戻し交雑GFPマウス・129近交系マウス・129戻し交雑GFPマウスの状況も不明です。それどころか、もし仮に若山研のマウスを全て調べていれば、15番染色体にタンデム配列のAcr-GFP遺伝子を持つマウスがいたはずです。7月になって若山教授が解析結果を訂正された事から巧妙なゴマカシが判明したのです。

 

上記の動画の約6分前の、2分59秒目ないし4分03秒目で、第三者機関に解析依頼した試料がSTAP幹細胞株と受精卵ES細胞株である旨を述べてました。(第三者機関に解析依頼した試料として説明した試料には「若山研で飼育されているGFPマウス」は含まれていませんでした。)

 上記スライド画面の若山教授による説明音声 ←クリックすると音声が出ます。 (FNNによるYouTube投稿の若山教授の記者会見動画より音声のみ抜粋)

 [聞き起こし]:

>えー、第三者機関に解析を御願いしたのは、えー、ここにあるSTAP幹細胞。

>そして、えー、129B6F1GFPマウスから樹立した8株、FLSと言う名前、FLSと言う名前です。

>それから、同じマウスから1年後に樹立した2株、FLS-Tという物。

>129/Svマウスから樹立した2株、これはAC129という名前のSTAP幹細胞です。

>それから、Oct-GFP-B6マウスこれは(あの)初期化されると光り出すGFPマウスです。

>STAP樹立したものを2株、GLSいう名前ついてますが、この2株に関しては、

>(えー)山梨大で追加で合計13株の性別とかを調べています。

>それから、えー、コントロールとして、えー、同じマウス129B6F1マウス GFPマウスから樹立した

>受精卵から作ったES細胞です。それを5株、

>この、このSTAP幹細胞と受精卵ES細胞を第三者機関に送って解析を御願いしました。

   さらに、記者会見配布資料(毎日新聞HP参照)では若山研で維持しているマウスは若山研で追加解析した旨の記載があります。

 

   よって、「若山研で飼育されているGFPマウス」は第三者機関で解析されなかったのにあたかも第三者機関で解析されたかのようにスライド発表した虚偽発表の疑いが濃厚です。

(3) 「第三者機関在籍の知り合いの研究者が作成したスライド」を「第三者機関提供のスライド」として虚偽の紹介をした事、及び、第三者機関も第三者機関在籍の知り合いの研究者も解析していない「若山研のマウス」個体を第三者機関が解析したかの」ごとく虚偽の記載のあるスライドを記者会見で発表した事

   上記の(2)の虚偽発表に伴い上記の動画の10分10秒目ないし 11分0秒目では第三者機関在籍の知り合いが作成したスライドを第三者機関提供のスライドとして表示し、第三者機関も第三者機関在籍の知り合いの研究者も解析していない「若山研のマウス」個体を第三者機関が解析したかのごとき虚偽の記載のあるスライドを記者会見で発表していました。 尚、nature誌のletter論文撤回理由修正時に下記のスライドの内容が誤りだったと若山は日本の一部のマスコミに対して非公式に訂正しています (注1) 。

尚、記者会見のスライドでは、B6近交系マウス血液とSLC社のCAG-EGFPマウスの血液について電気泳動画像が表示されてますが、それらは若山研のマウスの血液か不明であり、また、仮に、それらが若山研のマウスの血液であっても、18番染色体を調べたものでなく、また、B6戻し交雑GFPマウス・129近交系マウス・129戻し交雑GFPマウスの状況も不明です。それどころか、もし仮に若山研のマウスを全て調べていれば、15番染色体にタンデム配列のAcr-GFP遺伝子を持つマウスがいたはずです。7月になって若山教授が解析結果を訂正された事から巧妙なゴマカシが判明したのです。

 

放射線医学総合研究所・企画部 広報課(Tel:043-206-3026)の女性職員の三枝(サエグサ)さんの電話回答の下記の音声ファイル(2014年6月26日電話録音)参照。

三枝(サエグサ)さんの電話回答 ←をクリックして音声ファイルをダウンロードしてください。

クリックしても聞けない場合は下記urlから音声ファイルをダウンロードしてください。

 http://masanori-asami.sakura.ne.jp/Riken/NIRS/Saegusa_20140626_s.mp3

 上記スライド画面の若山教授による説明音声 ←クリックすると音声が出ます。 (FNNによるYouTube投稿の若山教授の記者会見動画より音声のみ抜粋)

 [聞き起こし]:

>これは、えー、第三者機関が作ってくれたスライドですが、

>えー、FLSの1番から8番、8種類全部同じ結果ですが、

>FLS、FLS1番から8番は、15番染色体上に、ヘテロで、

>(4本)4コピー以上、4コピー以上のGFP遺伝子が入ってます。

>18番には何も入ってません。こちらがヘテロになります。

>それに対して若山研のマウス、及び受精卵ES細胞や、

>えー、FLS-T・Ac129は、15番染色体上には何も入っていなくて、

>18番染色体上に1コピーがホモで入っていました。

*****

>えー、この結果、(もう、)もう少し詳しい生データを、(あのお知らせ)、お見せしますと、

 

(4) 「体細胞由来ES細胞」隠匿疑惑 (解析に出さずに隠していた「体細胞由来ES細胞」の存在)

    若山照彦教授は129B6F1の受精卵ES細胞を第三者機関に解析を依頼した事を記者会見で示しましたが、実は若山研には129B6F1のESでも「体細胞由来ES細胞(ntES細胞)」を別個に存在するのに第三者機関の解析に出さずに隠しています。

「動物学特論@jyouhou_syusyu氏」の下記のtwitter発言参照

https://twitter.com/jyouhou_syusyu/status/476603726560378880

それこそ129B6F1(雌が129で雄がB6)のESだったら、若山先生が作った核移植ES(129B6F1G1)しか思いつかないんだけど

 

尚、若山氏他による特許出願書類にもntES細胞として129B6F1G1(GFP陽性)を使った事が書かれています。

(j-tokkyoホームページ記事参照)

http://www.j-tokkyo.com/2009/A01K/JP2009-159878.shtml

>【0033】

>C.倍化4倍体胚を用いたESマウスの作成効率の検討

>先の実験で倍化4倍体胚の細胞数の増加が確認されたので、

>次にESマウスの作成効率の検討を行った。使用したES細胞は、

>一般的なES細胞株である E14、ntES細胞として129B6F1G1(GFP陽性)およびBDmt2、

>ならびに近交系由来のES細胞株としてDFC3H(合計10株をランダム に使用)を用いた。


[会見配布資料資料]  (毎日新聞HP参照)

http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/002.html

http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/003.html

http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/004.html

http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/005.html

http://mainichi.jp/graph/2014/06/16/20140616k0000e040170000c/006.html


注釈

 

(注1) たとえば、下記の毎日新聞記事参照。

http://mainichi.jp/select/news/20140711k0000m040146000c.html

>若山教授は先月の会見で、細胞を光らせる遺伝子を挿入した場所について、小保方氏に渡したマウスは18番染色体だったのに、

>STAP細胞として戻っ てきた細胞は15番染色体だったと考えられるとの第三者機関による解析結果を公表。

>若山教授は「僕の研究室から提供するマウスでは絶対にできない結果」と 話していた。

>若山教授によると、その後、別の研究者からの指摘で挿入場所が15番染色体とは限らないことが判明。

>ネイチャーに依頼し、論文撤回理由の該当箇所を修正したという。

 

(注2) (下記の日本経済新聞・電子版記事参照)

[ 「STAPの存在否定する結果」 共著の若山教授が公表  ]

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG16053_W4A610C1CR8000/

>小保方氏から受け取ったSTAP細胞を培養して

>無限に増殖するようにしたとされる「STAP幹細胞」の

>遺伝子を放射線医学総合研究所(放医研)に依頼して調べた。

 

(注3) (下記のNHK NEWS WEB記事参照)

[ WEB特集・ STAP細胞 広がる疑義 ]

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0617.html

>解析に当たったのは、この分野で有数の技術を持つ放射線医学総合研究所です。


2014年8月9日 (当初版はこちら)

浅見真規 vhu2bqf1_ma@yahoo.co.jp

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